成長する組織の仕組みづくり
「効果のない研修」の主たる原因は、本研修の前後に存在していて、それを解消するには、組織が一体となった
仕組みづくり(組織開発的なアプローチ)が必要です。
(参照:効果のない研修プログラムの原因)
では、組織の仕組みづくりをどうするか?というところですが、まず以下をご覧下さい。
上記モデルから組織の仕組みづくりを考えてみると、最も重視すべきはA「関係の質」にあると言えます。
ところが、従来型の研修は、
成果であるD「結果の質」を求めすぎるあまり、強引にC「行動の質」を変えようとする傾向があります。
しかし、いくら行動を変えようとしても、それ以前に「思考の質」、つまり“受講者の意識”を変えなければ本来の意味での行動変革は起きません。
更にいえば、それ以前に「関係の質」を変えなければ、これもまた意味がなくなってしまうのです。
例えば、
研修終了後に受講者がやる気になったとしても、上司やまわりの環境が改善されなければ、受講者の意識は元の状態に戻るか、
自分の考えとの大きなギャップに悩まされることになってしまうのです。
これでは、何も改善することができません。
つまり、成果を求めるのであれば、「結果の質」から最も遠い「関係の質」を改善していくことが、 実は遠回りのように見えて、結果の質を上げる近道なのです。
これは、企業であっても医療機関、介護施設でも何ら変わりはありません。 また、病院や診療所、クリニック、介護保険施設、薬局などでも同じことが言えるのです。
このように、組織における課題の解決のきっかけは、「関係の質」であることが非常に多く、
そのような意味からも「関係の質」の改善こそが、人を成長させる組織開発の第一歩になるのです。
ポイント
- ■ 組織の仕組みづくりで、最も重視すべきは「関係の質である」。
- □ 従来型の研修は、「結果の質」を重視しすあまり、強引に「行動の質」を変えようとする傾向がある。
- ■ 「関係の質」を改善していくことが、「結果の質」を改善する近道になる。
医療機関、介護施設での職員の育成や能力開発、職場内の人間関係改善、
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